新刊『西川アーカイブス』が完成した

新刊『西川アーカイブス』が完成した

新刊『西川アーカイブス』が完成した。

岡山市民の憩いの場として、すぐ思い浮かぶのが西川。
西川緑道公園は、岡山市民にとってのまちづくりのシンボルでもある。

西川は、江戸時代の初期、岡山城を守る第三の堀として整備され、併せて農業用水、生活用水として人々の生活に欠かせないものになった。
昭和に入り、魚獲りや水泳など憩いの空間として親しまれてきた。
1970年代、車社会の最中に道路をはがすなど、その誕生は全国に類を見ないものであった。
単なる公園ではなく、市民参画を基盤とする公共空間の性格を有している。
その後、建築、エコロジー、アート、教育に関わる人々が公園に集い、まちづくりの舞台として新しいライフスタイルを発信している。
西川の活動を振り返ることは、岡山市民によるまちづくりの変遷をたどることに他ならない。

本書は、歴史資料、写真、聞き取り調査などをもとに構成している。
西川緑道公園に投影されてきたまちづくりの思いを歴史として残すために編まれた西川のアーカイブスであり、
岡山のまちづくりを考えるうえで、大きな資産ともいえるものだ。
市民はなぜ集うのか。まちづくりの拠点として活気が生まれつつある岡山市・西川。その歴史的変遷をたどる。

著者は岡山大学地域総合研究センターの岩淵泰(いわぶち・やすし)氏。
岡山固有のまちづくりを明らかにするために2012年から岡山市庭園都市推進課と共に西川調査を行っている。併せて参加民主主義をテーマとし、世界のまちづくりを紹介している。

■書名:西川アーカイブス
■英語題:nishigawa archives
■発行日:2019年3月22日 発行
■著者:岩淵 泰
■発行:岡山大学地域総合研究センター
■発売:吉備人出版
■カバーデザイン:守安 涼
■サイズ:A5判
■ページ数:96ページ
■ISBN978-4-86069-576-7 C0036
■定価:本体価格1,000円+税

西川アーカイブス